会社というものは、一口で言って、社長を頂点とするピラミッドみたいなものです。社長がいて役員がいて中堅幹部がいて…と、みなが自分のポジションを守り、業務を中心に回っているのが企業社会です。
転職する際には、そのピラミッドの中に自分の居場所があるかないかが重要です。若い人ならまだスキ間があるでしょう。しかし年令が高くなるにつれて、空きのあるポジションがなくなってきます。中高年ともなると専門性も高くなり、すでにその部門で活躍している人物が企業には存在しているからです。
中高年といっても40代・50代・60代とありますが、40代ならまださまざまな可能性があります。会社のマネジメントに秀でている、あるいはラインのマネジメントが得意だ、などという特技のある方なら、相当の確率で転職の可能性があります。
しかし50代になると、およそ求人そのものが少なくなってきます。ましてや、現在いる会社と同一条件で転職したいといっても、それはかなり難しいと言わねばなりません。そして60代ともなれば、ビルやマンションを管理する仕事、その他にガードマンや見回り、あるいは工場での軽作業などの体力や安定感を求められる仕事が主軸になってきます。
中高年の転職の難しさはここにあります。自分がピラミッドに入れるかどうか、冷静に考えなければなりません。
そうは言っても、現代は高齢化社会です。年金の支給年齢も65歳になりつつあり、高齢になっても働かなければならない人々が増えています。そういう時代背景を反映してか、中高年の転職相談にも乗ってくれるエージェントも増加中です。転職を考える中高年の方は、そうした専門家に相談されることをおすすめします。
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