華やかなアパレル業界。何かとマスコミの話題にも上り、注目を浴びる業界ですが、その内情は端的に言って常に戦国時代です。大会社だといって安定しているわけでは決してありません。実際、アパレル業界は転職が多い業界として知られています。
一般に一つの業界で、その業界内の大手と目される会社に就職できれば、大方の人は転職など考えないものですが、アパレル業界には規模は大きくても内情は停滞している会社があり、一方で小規模でも勢いのある会社もあったりして、大手だからと人材が動かないわけでは決してありません。
業界内では、どの会社に勢いがあるかということは、いくつかの見方があります。まず、アパレル会社は本社をやはり東京に置きたがる傾向がありますから、それができない地方のアパレルへの転職は、慎重にすることが必要かと思われます。
もう一つは、現在はSPA(SpecialitystoreretailerofPrivatelabelApparel)と言って自分たちのブランドを、全国の自社店舗で販売するシステムを備えた会社が強いということができます。これまではたとえ自分たちのブランドを持っていても、販売するのはデパートの一角というのが主でしたが、昨今はGAPやユニクロのように自分たちの店舗を持ち、自力で中国まで侵出するような力をもったアパレルこそが脚光を浴びています。こうした会社への転職ならば、おすすめできます。
そしてもう一つは、皆さんご存じのセレクト・ショップという形態です。さほど有名でもないブランド、あるいはブランドものとも言えないような商品を集めてきて、販売するお店です。ここで大切なのは、自分の審美眼であり、モノの価値を正当に評価する広くて深い知識と見識です。現在世界はグローバリゼーションの名の下、外国の商品が垣根なしにどんどん入ってきますから、自分に自信のある方なら、おすすめできる転職先です。
とにかくアパレル業界での転職では、ご自分の嗅覚でこれから伸びる会社を判断するようおすすめいたします。
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